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いまいちよく意味は分からないが、
このくらい覚えておけば翔ちゃんとの会話に
花が咲くかもしれない。
そんな淡い期待を胸に暗号を解読するような気持ちで本を読み進めた。

和也(度数は28で…ん？「カクテル言葉」？)

各カクテルの詳細の最後には決まってこの言葉が書いてあった。聞きなれない言葉だったが花言葉みたいなものかと解釈する

和也「えっと…キャロルのカクテル言葉は…「この想いを君に捧げる」…か」

別に俺が翔ちゃんに送ったカクテルではないし、
ただマスターのおすすめってだけで
今宵このカクテル言葉はなんの意味も持たない

和也(まあ偶然でも…運命を感じる言葉だなあ)

そう言えば翔ちゃんはひとりで飲みに来る時決まってここに座ると言っていた。
翔ちゃんもお酒のお供にこの本を読んでいたのかもしれない

和也(他にも…たくさん素敵なカクテル言葉がある…)

和也(ふぅん…これ、いいね。ああ、こっちもいい。…あれ？)

和也(このカクテル、俺が飲んでるのに似てるな…)

黄色くてオレンジゼリーのようなかわいい見た目をしているお酒は無数にあるがなぜかこれだけ目に付いた

和也(カクテル名は「コペンハーゲン」、度数は25…もしこれがコペンハーゲンだとしたら度数の割にすごく飲みやすい…)

和也(えっと(中口)…スタイルは…あっ、これのカクテル言葉ってなんだろう)

翔ちゃんは細かい男なので以外とこういうところを見ているかもしれない、あくまで仮定で話を進めているのにだんだん楽しくなってきた

和也(あった、カクテル言葉はーーーーー)

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マスター「できたわよ〜ん！」

マスターの陽気な声に完全に眠りに落ちていた翔ちゃんがびくんと飛び起きた

翔「わぁーい！ごはん！」

翔ちゃんはあざといのか、なんなのか
時々すごく可愛い声を出す
かっこよくて、かわいくて、
本当に完璧な男だ

マスター「またせちゃってごめんなさいね、2人に食べて貰うんだと思ったらつい張り切っちゃったの」

和也「ああ、ありがとうございます。」

マスター「ふふっ、まず翔ちゃん！カツオのたたきとあさりのバター焼きと串カツの翔ちゃん大好きプレートで〜す♡」

翔「わ〜！うまそ〜」

翔ちゃんのご飯はいかにもなつまみだが自分の好物が並ぶ大きなプレートを前にキラキラと瞳を輝かせている