
世界で一番尊いあなた(嵐)
第3章 新しいきもちで
和也「はぁ〜い、お願いします」
寝癖でボサボサになっている俺の髪を
メイクさんはさっさと直していく
和也(そろそろプリンになってきたな…髪染めろって怒られそう…)
髪を染めるのはあの匂いが苦手でなかなか乗り気になれない そんなことを考えていたらあっという間にバスは目的地へと向かっていた
和也(まあ、言われてからでいいか)
俺はこの時間、鏡と睨めっこしていたって暇なので
左ポケットからiPhoneを取り出した。
決まってあのパズルゲームを開く
すると相葉さんが狙ったかのようなタイミングで俺に話しかけてきた
雅紀「ねー、にの。今日遊園地行くって言ってたよ。きいた?」
和也「んー」
雅紀「遊園地とかさ、超久しぶりじゃない?昔リーダーと3人でディズニーランドいったよねー。俺その時ぶりだなー。にのは?」
和也「んー」
この人はよく喋るなあと俺は適当に返事をする
そうすれば基本相葉さんは満足するのだが今日はいつもに増してめちゃくちゃしつこい
雅紀「んーじゃないよんーじゃ!」
和也「んー」
雅紀「ねー!にの!聞いてよー!」
相葉さんはさっきより大きな声を出してわざと画面が見えなくなるように俺の顔の前で大きく手を振った
和也「んだぁ、なに!俺今ゲームしてる!」
雅紀「ねー、にのは遊園地最後いついったの?」
和也「はぁ…メンタルすごいねあなた…。そんなの覚えてないよ」
どんだけ冷たくしても懲りずに話しかけれる精神、俺も見習いたいくらいだ
雅紀「覚えてないの?つまんないのーでもにのそういうとこ好きじゃなさそうだもんね」
和也「まあ俺は家に引きこもってゲームしてる方が性に合ってるから」
だけど翔ちゃんと一緒ならいってもいいな…キャラクターのカチューシャ付けてかわいいアイスを食べる翔ちゃん。…最高だ…。
雅紀「ふーん。…あ、でも俺3人で行ったのが最後じゃないかも」
そんでそのあと2人でジェットコースター乗ったりして、俺が怖くてしがみついたら翔ちゃんが優しく撫でてくれるんだ
雅紀「前に翔くんと行った時かも」
かわいいのにかっこいい完璧な男櫻井翔、あなたは本当に罪な男だ……って
和也「ええぇ?!」
妄想の世界に浸っていたせいで危うく肝心なことを聞き逃すところだった
和也「いつ?!」
