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世界で一番尊いあなた(嵐)

第3章 新しいきもちで


大事なのはそこではないが
相葉さんと翔ちゃんが遊園地に行く という
シチュエーションが意味不明すぎて
それ以上の言葉が出てこなかった

雅紀「いつ…?たぶん、10年くらい前かな?」

10年くらい前…俺と翔ちゃんが身体の関係を持つ前か…。それならよかった…いや、なにがよかったんだ?そんなことよりどういう経緯でふたりで行ったのかが大事だろ…!

和也「それってさ、なんで…!」

雅紀「…にの…?」

和也「あ…!い、いや」

和也(やばい…つい熱くなってしまった)

和也(さすがの相葉さんでも何か違和感を感じてるっぽいな…翔ちゃんの言う通りやっぱり俺たちのこと…気づいてるのか?…それよりこの雰囲気はまずい)

和也「ふ、2人の組み合わせって珍しいよね。意外だったからびっくりしちゃった」

気がつくとメイクさんはスタッフ席に戻っていた。いつの間にか俺のメイクは終わっていたようで、俺は動揺を誤魔化すように相葉さんの隣にすました顔で座った

雅紀「…。」

さっきまであんなに喋り倒してたくせに、こういう時ばかり無言になるなんて卑怯だ。
逃げ出したいくらいの空気だが、ここで話を終わらせては一生挽回できない。どうにかして…えぇと…

和也「あ、…あの…何か思うことがあるなら…いえばいいんじゃない…の…」

和也(バカぁー!何言ってんだよ俺!こんなこと言ったら馬鹿な相葉さんのことだ、スタッフの前で変なこと言いかねない!!)

和也「ごめん、やっぱ」
雅紀「思うことたくさんあるよ。」

雅紀「そりゃそうだよ。俺たちもう20年以上一緒にいるんだよ。メンバーの違和感に気づかないわけないよ」

和也「…」

相葉さんはついさっきまでとは対照的に
落ち着いた声で俺にそう言った

雅紀「2人のことは何も聞いてないからわからない。だけどなんとなく、特別な関係をもってるような気がする。」

雅紀「気になるし聞きたいことは山ほどあるよ!だって俺はメンバーのこと大好きだもん、隠し事とか悲しい。」

雅紀「でも、だからって自己満足のために相手に嫌なことをしていいわけじゃない。」

雅紀「だから、俺ら待ってるから。2人のこと。話したくなったらその時はなんでも聞くからさ、頼ってね!」

和也「相葉さん…」

想像もしなかった彼の言葉の数々に
夢を見ているような気持ちになった



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