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世界で一番尊いあなた(嵐)

第3章 新しいきもちで


雅紀「おっと、大丈夫?」

和也「…ん」

その振動で思わずよろけてしまったが後ろから相葉さんが支えてくれたたおかげで転ばずにすんだ

そうこうしているうちにスタッフに促され
俺達はバスの外へ降りる

冬も近づき陽が落ちるのも早くなってきた今日この頃
まだ16時前だと言うのに外の世界はオレンジ色に染まっていた

和也「なに…?あれ。プラネタリウム?」

雅紀「すっげー!」

水平型の巨大なその建物がオレンジ色の世界をより幻想的に思わせる

スタッフ「そうです。今回の会報はプラネタリウムでの撮影です。えっとたしか…この辺りに3人が…あ、いました!」

雅紀「あ!いたいた!おーい!」

相葉さんの声に同時に振り向く3人。
夕日に照らされた背中はこれだけでもう表紙にでもなってしまいそうだ

潤「おー、ふたりいた」

智「まってたよ〜」

そこにはもちろん、無邪気な笑顔で手を振る翔ちゃんの姿もあった

俺達は荷物をスタッフさんに預けたあと少し立ち話をして、プラネタリウムの中へと向かう

翔「なに、どこ行ってきたの?」

雅紀「ふたりで遊園地いった〜!まだオープンしてないからって貸しきれたんだよ!超楽しかったね!にの!」

和也「相葉さんめっちゃ興奮してたよね。遊園地初めて来たんじゃないかってくらい」

雅紀「それは言いすぎだろ〜!」

さっきあんな話をしたばかりなのに
相葉さんは何も無かったかのように俺たちの間に入ってくれた

相葉さんだけじゃない、ほかの2人だってそうだ

潤「俺と翔ちゃんも今日一緒だったんだけどさ、中野のゲームショップに行ったんだよ。そしたらにのが好きそうなゲームめっちゃあったよね。」

翔「そうそう、えっと…ファイナル…ファンタジー?」

和也「あー、FFね。すきすき!」

智「俺は今日朝からレッスンしてた。次のダンス考えてたんだけどさ、ラップの歌詞のとこで気になる部分あるから次時間取れる時にのと翔ちゃんも一緒にきてほしい」

翔「あー、わかったよ。そしたら来週にでも…」

みんなが優しくて暖かくて、昔の5人に戻ったような感覚に陥る
誰が特別とかそんなのなくて、ただ5人でいる時間が大好きだったあの頃
今だって、恋愛感情を除けばだれが一番なんてなくて、嵐という存在が愛おしいことには変わりない

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