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世界で一番尊いあなた(嵐)

第3章 新しいきもちで


スタッフ「えー、では。ここから撮影に入ります。みなさん決められた席についてくださーい」

スタッフさんの声がドーム型の会場に響き渡る
もちろん俺たち以外にお客さんなどいなかった

席には色の着いたシールが貼ってあって
自分たちのメンバーカラーに従って座っていく

席順は幸か不幸か、俺、翔ちゃん、潤くん、リーダー、相葉さんの順だった。

4人とも顔色ひとつ変えず自分の席に座っていく

これはあくまでも仕事だ。こんな時に私情を挟むわけにはいかない。
俺は 嵐の二宮和也 に気持ちを切り替えた

席に着けばもう撮影は始まっていた
ここで俺たちに求められるのは自然な 嵐 だ。

上映が始まるまでの時間、俺達はいつものように会話を始めた。
星を見るのなんて久しぶりだとか自分たちの星座の話とかそんな何気ない会話が繰り広げられる

ふと隣をみれば¨嵐の櫻井翔¨がニコニコと笑っていた

和也(かっっっわいい顔…!)

自分の瞳にはフォトショップが搭載されているのではないかと疑うほど完璧な横顔に俺は思わず貴方の顔を凝視してしまった

すると途端に目の前が真っ暗になる
ああ、もう始まるのかと俺は辺りを見回す

落ち着いた女性のナレーションが聞こえてきたので
きっともう始まってはいるんだが、
真後ろにはカメラのライトが何台も取り付けてあって、その眩しさで星がよく見えない

潤「なにもみえない(笑)」

そんなことを思っていたら潤くんがそう呟いた
するとスタッフたちは一度俺達に合図を送ると1人ずつアップで写真を撮っていく

全員撮り終えたところですべてのライトが消えた

和也(とりあえず一旦撮影は辞めるのか…。やっと気が抜ける…)

俺はふぅ、と一息ついた
真っ暗になるとよくわかる、一面星の海だった

和也(うわあ、めっちゃ綺麗)

『あの3つの星で作られる三角形をなんと呼ぶかご存知ですか…?ご存知の方も多いように、あれが冬の大三角形です。』

ーーーーー
ーーー

開始から約10分くらいだったが落ち着いた、優しい声に瞼がだんだんと重くなる

和也(ああ…ねむくなってきた…)

強烈な睡魔が俺を襲う だんだんと意識がある遠のいてきてもういいや、寝てしまおうと諦めたその時何かが俺の顔を覗いてきた

和也「っ!」

翔「にの〜?ねてる?」



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