
世界で一番尊いあなた(嵐)
第3章 新しいきもちで
智 雅紀 潤「…」
智 雅紀 潤 「ふっははははは///」
和也「え!なに?!」
3人に目をやると
まるで子供のように腹を抱えて楽しそうに笑っていた
智「あーいや、そうやって前向きなにの、やっぱ最高だよ」
雅紀「うんうん!このところずっとネガティブ〜なオーラだしてたからさ、なんか安心したら笑えてきちゃって//」
和也(…俺、そんなふうに思われてたんだ…)
潤「そうだよな、『俺…たち』がちゃんと支えてあげないとだめだもんな」
和也「あっ…!//ちょっと馬鹿にしてるでしょ?!」
雅紀「ちょっ、いってー!なんで俺だけ叩かれんだよ!いまの松潤だろ!」
和也「相葉うるさーい!」
雅紀「はぁ?!呼び捨て!?」
逃げ回る相葉さんを懲りずに何度も叩いた
相葉さんはやめろやめろと言いつつもすごく楽しそうな顔をしていた
智「でもさぁ、にの」
和也「はぁ…はぁ…ん?」
大きく振り上げた腕は気がつくとリーダーに掴まれていて、そのままぎゅっと手を握られた
リーダーの温もりが俺の冷えた掌を温める
智「俺達はどんなふたりでも味方でいるからさ」
智「それだけは忘れないでね」
リーダーの優しい声と手の温もりに胸がじんわりと熱くなるような感覚がした
潤「そうだよー?俺達仲間なんだからさ、なんでも聞くからな」
雅紀「もう叩かないって約束するなら俺だって聞いてあげる!」
和也「…みんな…」
和也「…ありがとう」
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あんなに俺らを大切に思ってくれている3人にさえ
本当のことを言えないという事実が、俺たちの関係の醜くさを俺に痛感させる
変わろう、なにかしよう
そうやって志すのはこの関係から脱却するための第一歩にはなっているはずだが、
行動に移さなければ意味が無い。いつまでも階段の上り下りを繰り返しているだけだ。
和也(翔ちゃんを落とす…なんて目標作ったはいいけど、一体どうすればいいんだよ…)
和也(それにさっきのキス…からの『ごめん』…ほんと訳わかんねえ…)
あれから俺はひとりタクシーで自宅へ帰宅している
ぼんやりと窓の外を眺めていると、険しい顔をした自分と目が合った
和也(…俺…こんなに男前なのに…なんで翔ちゃんは惚れないんだ…?)
こうやってかっこいい顔もできるし、やろうと思えばとってもキュートな笑顔もできる
