
世界で一番尊いあなた(嵐)
第1章 秘密
なのに翔ちゃんは
翔「まあ別に…お前が誰に口説かれようが抱かれようが俺には関係ねえけど」
和也「……ッ」
翔ちゃんは…意地悪だ
翔「あーーー、いーや、帰るわ」
和也「……ならないで…」
翔「なに?」
和也「嫌いに…ならないで…翔さん…。」
あなたのその何気ない冷たい一言が俺にはナイフになって心に刺さってくるんです
翔ちゃんは俯く俺の両頬を雑につまみ上げた
ーー見惚れてしまうほど綺麗な瞳と目が合った
翔「さっきも言ったよ、呼び方」
胸の奥がギュンギュンと翔ちゃんに聞こえるくらいの大きな音を立てている気がする
あなたと目が合うとそのくらいドキドキしてしまう
和也「しょ…うちゃん…」
翔「…ふふっ」
和也(あ…いつもの翔ちゃんだ…)
翔「俺さぁ…にののその呼び方…かわいくて好きなんだよなぁ…」
和也「…んっ…///」
強く頬をつまむ指をほどくと優しく頬を撫でた。翔ちゃんは俺がちゃんと名前を呼べるといつも決まって優しくキスしてくれる。俺はそれをわかっていて、思わずギュッと目を瞑った。
…
和也(……あれ?)
きっと1秒も満たないほどの時間だが待てども待てども翔ちゃんの優しい香りがしなかった。
俺はそっと目を開けた
そこにはさっきと同じ、ニヤニヤと不敵な笑みを浮かべる翔ちゃんがいた
翔「なに?どうかしたの?」
和也「あっ…あっ…」
恥ずかしさのあまり目を逸らす
俺は分不相応な望みをしてしまったんだと悟った
和也「えっと…っちっ、違くてっ…」
翔「何が違うの?」
和也「…あの…」
無理だ、そんなの、恥ずかしくて言えるわけない
和也(いつもみたいにキスしてくれると思ったなんて、絶対…っ)
翔「黙っててもわからない、ちゃんと言ってみて?」
和也(ああ…でも…)
和也「言ったらご褒美…くれる…?」
俺は恥ずかしさとドキドキと、あなたがこんなにも近くにいる興奮できっとすごく変な顔をしているだろう
きっとそんなことを考えてることも翔ちゃんはぜんぶわかってる
翔「うん、あげるよ」
俺は意地悪で
和也「翔ちゃんが俺に」
でも時に優しくて
和也「き、キス」
俺の気持ちぜんぶわかっちゃって
和也「…してくれるかと思った…///」
すごく
翔「してほしいの?」
和也「…し、して…」
すごく
