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世界で一番尊いあなた(嵐)

第5章 覚悟


三島は昔からそういうやつだった
あの時は、素直に気持ち悪いと思ったが
あいつにとってあれはスキンシップの一部だったのかもしれないと、今は考えるようにしている

和也(まああいつのせいで俺と翔ちゃんはこんなことになったんだけどね)

俺は特に躊躇うこともなく、電話を取った

和也「もしもし」

三島「あー、にの?突然ごめん。あのさ相談なんだけど」

三島はいつもの調子で話し出す
俺ももう、あの件について三島に対しての怒りは収まったので気になることはなかった

三島「OK、じゃあそんな感じでいくわー、あざす」

一通り話して三島は電話を切ろうとする
俺も言い残したことは特にないので適当にあしらおうと思ったが、俺はふと思い出した

和也「あ…なあお前さ、25日空いてる?」

三島「え…っ今月?」

三島はちょっと動揺したようで、声が僅かに大きくなった

和也「そーそー」

三島「…クリスマス?…別に、空いてるけど」

和也「ははーん、やっぱな。昼から飲み行こうよ」

こいつなら絶対空いてると思った 彼女なし、夢なし、金は…アリのこいつがクリスマスに予定なんてあるはずない

三島「え…昼から?まあ別にいいけど(笑)なんで俺?」

俺は今考えていたことを素直に答えた

三島「ふざけんな(笑)お前俺の事馬鹿にしてんだろ(笑)」

和也「えーだってほんとのことでしょ?…まあ誘いやすいっていうのも実際あるし…とにかくよろしく」

三島「はぁ…まあいいけどな。また連絡するわ」

和也「はーいまたよろじゃーねー」

そんなこんなで俺のクリスマスは寂しい1日にならずに済みそうだ

電話に夢中になって存在を忘れていたが、ふと相葉さんを見ると少し不思議そうな顔をしていた

雅紀「三島…?三島とクリスマス飲み行くの?」

そりゃあそうだ、メンバーは俺らの関係は順調で、ましてや付き合ってると思ってる(はず)のだから

和也「うんー、あいつとは気が合うし。たまにはいいかなーって」

雅紀「ふーん、意外だねー。まあ、にのたちがいいならそれでいいんだろうけど…」

相葉さんはいつも気を使ってくれるから、翔ちゃんのなまえを出したりはしない

雅紀「あ!もうこんな時間。次移動だから俺もういくわ」

和也「あ、俺も行くー」

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