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世界で一番尊いあなた(嵐)

第5章 覚悟

マスター「にのちゃ〜ん!お待たせ!」

マスター「はい、生。あとつまみ〜」

マスターはトレーにたくさんのつまみをのせて裏から戻ってきた

和也「あっすみません…ありがとうございます」

枝豆から煮物から何まで、たくさんのお皿で俺の前は埋め尽くされる
ちょっと多すぎな気もするけど…

マスター「はい、ジョッキもって〜…かんぱーい♪」

マスターのお洒落なカクテルと俺のジョッキがぶつかり合って小さく音を立てる
その音の余韻を楽しみながら
俺はグイグイとビールを口に流し込む

和也「っあ゛〜〜!!いい!」

仕事終わりのビールは最高だ
いつ飲んでも美味い

マスター「ふふ、よかった♪たくさんあるから、こっちもつまんでね♪」

和也「ありがとうございます〜!いただきます!」

やっぱりマスターの手料理は美味しい。しつこくなくて庶民派の俺にはぴったりな味だ

マスター「…それで、にのちゃん。…なにかあったの?」

マスターは少し神妙な顔をして俺に訪ねた

本題はここからなのだ

マスター「…喧嘩?」

喧嘩…なのか、なんなのかよくわからないが
不仲なのは確かだ

和也「まあ、そんなところです…」

マスター「…そっかあ。辛かったわね。仲直り、できないの?」

和也(仲直り…か…。)

多分もう、二度とできない。
そう思うとまた涙が滲んできて、俺は気を紛らわすために、とっさに1から説明を始めた

プラネタリウムでのこと、翔ちゃんが誘ってくれなかったこと、飲み会でのこと、それからのこと
全部、全部話した

途中からよくわからなくなってしまって、
きっと説明がぐちゃぐちゃだったところもあると思う
それでもマスターはただ優しく頷いてくれていた

マスター「…そんなことがあったのね」

和也「マスターに…何度か連絡しようかと思ったんですけど、話すと長くなるし…とにかくお店に来ようって思って」

マスター「うんうん、ありがとうね。私も直接お話できてよかったわ」

和也「…生おかわり」

マスター「はいはい」

話し終わって、もう4杯も飲んでいたことに気づく
でももう止まらない。今夜は飲み明かすと決めていた

マスター「これはねー、正直言わないでおこうって思ってたんだけど」

マスター「この間、翔ちゃん店に来たのよ。多分その、喧嘩をした後に」

和也「ああ、そうなんだ」

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