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世界で一番尊いあなた(嵐)

第7章 あなたの本心

和也「だから…だからもう一度、あなたの気持ちを聞かせてほしい」

俯く翔ちゃんがその綺麗な顔をあげた時、
ダイアモンドの涙が宙を舞った

翔「俺は…っ」

それはとっても綺麗で
ずっと記憶に残しておきたいものだった

翔「俺は…っにのを幸せになんてできるわけない…っ!」

翔「ただの独占欲の塊で…!最低な男なんだ…っ!」

翔「俺と付き合えばっ…にのは不幸になる…っ!」

翔「だからぁっ…」

翔ちゃんからの俺への思いは
たとえ世界で一番青い海でも適わないほど、
透明で汚れのないものだった

和也「俺は…俺は翔ちゃんと一緒に不幸になることも、それはそれで幸せだと思う」

和也「翔ちゃんと、共に生きれた証。たとえ不幸になったって、それでも翔ちゃんが隣にいてくれれば俺は幸せだよ…っ」

翔「…っ!」

今だって、きっとすごく不幸だった
だけどこうやって翔ちゃんが俺に向き合ってくれる。
俺はこの不幸が幸せだと胸を張って言える

和也「俺はさ…っ、そのくらいの覚悟、とっくにできてるんだよ…っ」

和也「翔ちゃんが思ってるより俺は…っ翔ちゃんのこと、愛してる…!」

和也「だから…だから俺と…っ!」

翔「待てよっ…!!」

翔「…好き勝手いってんじゃねえよ…」

和也「…!」

和也(…ま、た…戻っちゃった…?)

翔ちゃんは、いつもの調子で呆れたように俺にそう言った
やっと、やっと翔ちゃんの本心に触れられたと思った でもそれも…勘違いだったのかもしれない

自分の無力さが悔しくてたまらない

俺はもう泣きながら大暴れしてやりたいくらいだった

でも、翔ちゃんの表情を見て、俺の悪い勘違いだと気付かされた

翔「このくらい…俺にいわせてよ」

翔ちゃんの表情に、もう雲はかかっていなかった
大粒のダイアモンドを光らせて暗闇に太陽を照らす

和也「…翔…ちゃん…?」

翔「にの…っ」

翔ちゃんは無気力に垂れる俺の手をすくい上げると、両手で優しく握りしめた

翔「俺は…どうかしてたと思う…」

翔「お前のことを守ることに必死で…お前の気持ち、気づいてやれなかった…っ」

翔「自分の気待ちを打ち明けることもできなくて、1人で抱えて…お前を傷つけて…」

翔「でもそこに、いつだって愛があったのは…嘘じゃない、本当だ」

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