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桜華楼物語

第10章 梅香

絵師の身体の上で…
梅香は腰を弾ませて激しく奥まで沈めて…

その動きに合わせて、軽く腰を突き上げてやりながらも…絵師の手は忙しく動いてる。
悶え喘ぐ梅香の表情を下から見上げながら、必死で紙に描いていく。

蜜が溢れてぐちゅぐちゅと滴ると、更に奥が動いて咥えこむように。
腰が小刻みに震えて、梅香の絶頂が近いのを感じる。

自分の限界と戦いながらも筆を止めずに、梅香の最期を写し取ろうと。

おいで…思い切り…逝け…

堪えきれずに仰け反ると、痙攣しながら絶頂の嬌声を上げて…。

最期の最期まで描き切って、限界だった精を叫びながら放った…。

たまらねえなあ…
これは…売れるぜ…


この時の絵は、創作では無い実際の写し絵の春画として評判になり。
それと同時に、梅香の評判も広がって。

筆を持参してくる客が増えたという…。

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