
君と僕の世界(嵐)
第3章 ♡ 雨の日の喧嘩
悲しく…なってきた…
なんで俺だけ…こんなに必死になってんだろう…。
和也「…れ…は…」
翔「…。」
和也「…翔ちゃんと…出かけるのすごく楽しみだったのに…。翔ちゃんは…ほかの女にも…そうやって…」
翔「…っ!かず、それは!」
和也「もう、いいよ。…ごめん」
翔「かず!まって…!」
結局また、一方通行なんだ。
俺だけずっと翔ちゃんが大好きで
でも翔ちゃんは先へ進むから
いつまでも届かないところにいて
こんなことで嫉妬しちゃう俺も、
ほかの女に素を見せる翔ちゃんも
大っ嫌いだ…!
和也「…っ」
雅紀「あれ、おかえり。翔ちゃんに会えた?」
雅紀「…?走ってきたの?どうかし…」
雅紀「…ニノ…。」
和也「…。」
楽屋に帰ると
さっきと変わらず相葉さんがいて
なんだかその声に安心したら
我慢してたものが全部溢れるみたいに
ぽろぽろと目からこぼれ落ちた。
雅紀「ニノ、おいで」
和也「…っ…ん…」
俺は柄にもなく、相葉さんの温もりを感じたくて
優しく抱きしめるその胸の中でただ涙が止まるのを待った。
雅紀「よしよし、別にやましい気持ちはないからね?」
和也「ふふっ…うるさ…っ」
きっともうすぐ俺を追いかけて翔ちゃんが来る。
だけどそんなのどうでもよくて。
今はただ、こうやって誰かの温もりを感じてたかったんだ。
ーーーーー
ーー
ー
それからの収録はグダグダ。
翔ちゃんも俺も、誰かを挟んでなきゃ会話が出来ないくらい動揺してしまって。
途中それに気づいたリーダーと潤くんが必死にフォローしてくれたけど…
ただ迷惑をかけて終わっただけな気がする。
和也「ほんとだったら今日…翔ちゃんと2人で出かける予定だったのに…」
今頃翔ちゃんはあの女とご飯にでも行ってるのだろうか。
だとしたらざまあみろ。この雨の中女の髪はきっとぐちゃぐちゃで、化粧も崩れて最悪のコンディションだろう。傘をさすからお互い近づくことも出来なくて、雨で会話が遮られて……
和也「ふふ…ふふ…」
あ…でもまてよ…
そしたら女が…少し、休憩したい…とかって言って…
翔ちゃんが…そのまま…
ホテルに…誘って…
♡
和也「うああああああ!それはやだ!」
もう今日はずっとこんな調子だ。
よからぬ事を想像してはただ1人で悶えている。
情緒が不安定すぎて自分が怖い
