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年の差は媚薬

第2章 3章

私はちょいぽちゃ体型で、バストはFカップある。

昔はそれを武器に男を誘惑したこともあるが、最近ではそんな世界とは縁遠く、自分の胸が役立つことすら忘れていた。

そそくさと自分の部屋のクローゼットに走り、胸元が大きく空いたニットを取り出して身につけ、お茶を取ってショウタのいるリビングに戻る。


効果てきめんだ。

ショウタは私の胸元に釘付けになり、身動きが取れなくなっている。


横に座ると、チラチラと谷間を見ては逸らすということを続けている。

ショウタの体からは蒸気に近い空気が分泌されて、近づくと熱い。

体からはケダモノ臭がわずかに感じられ、それはセックスから遠ざかっている私からすると、ものすごく懐かしいものだ。

おそらく、すでに勃起しているだろう…。


しかし、興奮がエスカレートし過ぎているように感じ、「危険かな」と思えるレベルになっていた。

私は横においていたカーディガンをはおって谷間を隠し、


「今日はここでおしまいにしましょう」

と言った。

ショウタはポカンとした表情を浮かべ、動揺したが、すぐにあきらめて自分のパソコンを片付け始めた。


その後姿は、後尾を断られた犬のように情けなく、そして悲壮だ。

「明日はどうする?私ヒマだけど」

するとショウタは体をビクッと反応させ

「き、き、来たいです!いいんですか!?」

と、1オクターブ高い声で答える。


「もちろんよ、いつ来てもいいのよ。そうだ、何か分からないときのためにメールでやり取りできるようにしましょう。フリーメールの登録教えるね」

と、もう一度パソコンを開かせた。

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