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ヌードモデルは『ミス・キャンバス』になれるのか

第4章 美和の場合──バースデーヌード

だって、美和だってまんざらでもないような表情だよ。

ほら、乳首を立たせてるよ。

お尻なら、ポーズを修正するために触ったり軽く叩いたりできるけど、
乳房に触れる口実がないのが残念だった。

仕方がないから、お尻や腿を積極的に触った。

折り曲げられて裸身が上気し、震える。

もうポージングの実践だか欲望にまかせた愛撫だかわからなくなっていた。
禁域のはずの乳房も触ってしまった。

だって、美和だってまんざらでもないような表情だよ。
………………
………………
数日後、美和はS教授によって描かれた。

完成作品は本番のお楽しみだが、自然な表情と清潔感が印象的だということだ。

乳首が立っていたが、本人の希望でそのまま描かれたという。

なお、父親には白いレースのショーツ一枚の姿を撮らせたと、かなりあとになってから聞いた。

その時の乳首の起伏は、
……聞かなかった。

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