テキストサイズ

カントリーロード

第5章 蜜月

だから、誰にも自分から文句を言う気なんてさらさらなかったし、消化できないにしても、そのまま流してしまおうと決めていたのだった。

それでも、町にすればちょっとした事件だろうし、何らかのアクションがあるかもしれない、とは思っていたのだ。

「まあ、いろいろ思うこともあるだろうが、駐在やあの男もお前さんに悪意があった訳ではないことはわかってほしい」

「はあ、まあ」

「うむ…村の者のいざこざに巻き込んでしまったことですまなかったと思っている」

そう言うと、三田翁は潔く頭を下げた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ