テキストサイズ

カントリーロード

第5章 蜜月

ガララララッ!

玄関の出入口の引き戸を開ける音がした。

「こんにちはー」

(ーーっ!?この声はっ?)

新たな来客だった。

近くに住むタエさん。

毎日のように野菜やおかずを分けてくれるおばちゃんだった。

「がんばってるかい?ありゃ、三田さん。来てたのかい?」

タエさんはいつものように中まで入ってきて、三田さんに話しかけた。

手には立派な大根を提げている。

「ああ、こんにちは。ここにお座り」

三田さんが我が家のようにタエさんに隣に座るように勧める。

(ええ~っっ!増えたし!)

ストーリーメニュー

TOPTOPへ