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カントリーロード

第5章 蜜月

「それじゃ、わしらはこれでおいとまするかの!」

三田さんが、よっこらせ、とソファから立ち上がる。

タエさんもつられて立ち上がる。

よろろ、と足元がおぼつかないタエさんを三田さんが支える。

「こりゃ、しっかりせんかい…。やれやれ。それじゃ、また寄るからな。猫によろしく」

「ね、ねこちゃんに優しくね!」

二人はそういって事務所から出ていこうとする。

僕はかろうじて

「おかまいもせず…」

と言えただけだったが、足元から真琴さんが

「にゃ~ご」

と鳴いたので、椅子から転げ落ちそうになった。

三田さん達は顔を見合わせ笑いながら出ていったのだった。

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