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愛のことば 「改訂版」

第1章 愛のことば

         8

 わたしは、「直さんが、いい」と思いはじめました。
 わたしの思いを、真剣に考えてくれて、それを、わたしも一緒に考えていくようにしてくれるからです。
 そう思っているからでしょうか、デートのたびに、直さんに、ぐんぐん惹かれていきました。
 そして、直さんと、食事ができなくなると思うだけで、悲しくなりました。
 このまま、わたしが、でもでもと言い続けたら、そうなるでしょう。
 それは、ほんとに、嫌だ。
 悲しい。
 そうなのだ。
 直さんでなきゃ、嫌なのだ。
 直さんが、いい。
 直さんと、セックスしたい。
次のデートで、そう言おうと、思いました。
 そして、言いました。
 「直さん
  優しく
  愛してほしい」
 「嬉しい
  瞳ちゃん
  ありがとう」
 「ううん
  ここまで待ってくれて
  わたしこそ
  ありがとう」

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