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　　　　　　　　　９

　満さんは、夕食を準備してくれていました。
　このヒラメは自分で捌いたと、すこし自慢げに言いまして、ヒラメの刺身と和食を中心に準備をしてくれていました。
　「刺身には
　　日本酒が
　　合うのではないですか？」
　「きょうは
　　アルコール抜きです
　　アルコールなしで
　　里美さんを
　　愛したいので」
　「満さん
　　わたし
　　嬉しい」
　ほんとに美味しい、食事でした。
　食事がすみ、コーヒーを飲んでいますと、
　「里美さん
　　一緒に
　　お風呂に
　　入りませんか？」
　「ちょっと
　　恥ずかしいです」
　「無理なら
　　いいですよ」
　「もう一度
　　誘ってください」
　「えっ」
　「だって
　　すぐ
　　いいですと
　　言ったら…」
　「わかった」
　「あのね…
　　わたしね…
　　精一杯の
　　勇気をだして
　　いま
　　ここにいるんです」
　「うん」
　「だから…」
　「いいよ
　　里美さん
　　その先は言わなくて
　　恥ずかしがりやの
　　里美さんが
　　よく
　　泊まりたいと
　　言ってくれたと
　　思っています」
　「ほんとに
　　がんばって…
　　勇気をだして…」
　と言って、わたしは、満さんに抱きつきました。
　満さんは、わたしの背中を、優しく撫でてくれながら、
　「里美さん
　　嬉しいよ」
　と言いました。
　わたしが、満さんの前で服を脱ぐのは、恥ずかしいと言いましたら、
　「じゃあ
　　先に入っていますので
　　あとから
　　いらっしゃい」