
堅実メイドの献身
第6章 そもそもメイドなるものは
ー このまま挿れちゃおうか
暎人は青いローターを下着の脇から先端を差し込む。雅がふるふる首を振って抵抗するが、意に介することなく押し込んでいく。
にゅるん
十分に濡れていたそこは、振動するそれを難なく受け入れた。ガクンッと雅の膝が折れ身体が傾く。
「うわ、ちょっと待って。」
暎人が支えようとするが、間に合わず雅は床に崩れ落ちた。
カシャーンッ、カラカラ
それに連なり、ワゴンが倒れてポットや陶器やら茶葉などが床に散らばった。
「雅、ごめん大丈夫?」
慌てて雅を抱き起こそうとする。
「待って、、腕が、痛いです。」
抱き起こそうとするのを止めて、腕の痛みを訴える。
手錠でワゴンに繋がれた両手は、抱き起こそうとすると変に捻れて余計に痛い。
「ごめん。今外すから。」
ポケットから鍵を取り出し手錠を外す。
「ワゴンが、、、。」
倒れたワゴンを見て雅が呟くと、暎人がすかさず言う。
「僕が片付けるから。待ってて。」
ワゴンを起こすと、辺りに散らばった物をテキパキと片付けだした。幸いなのがティーセットが割れずに済んだことだ。
もし割れたら、報告しないといけなくなるからだ。
ポットを拾い上げ、散乱した茶葉も拾い集める。
「ふぅ、ひとまずこれでよし。」
一息ついて、振り返る。
「雅、ごめ、、ん。あれ、みやび?」
いない。そこにいたはずの雅がいなくなっている。
部屋を見渡すが気配はない。もしかしてと、浴室やトイレも確認したが、いなかった。
「出てっちゃったの?」
部屋の入り口に目を向ける。
ー でも、アレ挿れたままだよね。
