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ひとつ屋根の下の愛情論

第8章 学校と無条件の愛


さすがに…忘れていた…


夏休みの話で盛り上がっていただけに、試験の事を置き去りにしていた。


「やべぇ…吉川後で範囲おしえろ!」


「は?お前~ここは横沢にお願いするところだろ?…修学旅行の挽回は早い方がいいぞ!――――ぶっちゃけ、あの修学旅行でなん組カップル誕生したか!」


「あれ?吉川は?――――お前告白するって…」


カップル誕生と言う吉川に「俺は仮屋(かりや)に告白する!」と言っていたのを思い出す。



「福田――――察してやれ…、この場にコイツがいることを、コイツがお前の恋路を気にかけことを…」



コソコソと話をしていたが、俺と吉川の会話は周りのヤツにも聞こえていたらしく…


俺が横沢に惚れている――――と言うのは…皆の知ることとなっているみたいだ。



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