ひとつ屋根の下の愛情論
第8章 学校と無条件の愛
「///はあ?――――息抜きにって…皆…進路どうするんだよ」
俺は“受験”と聞き…現実に戻された。
「あ~…修学旅行終わってすぐに…二者面談あったんだよ。で――――俺は美容師の専門学校に進むことにした!ちょっと興味がある世界だったから思いきって!」
修学旅行…終わってすぐに――――…
俺はその頃の自分の様子を思い出した。
“見ないで――――…触らないで…”
そう律夏に泣いていた日々が頭をよぎる――――。
「横沢は――――短大を受験するって!まぁ、アイツの頭なら志望してる所は余裕だろうって!まだ、時間もあるし…志望大学を上にすることもかのうだな!」
吉川は俺の肩越しに横沢を指差しニヤニヤと笑う。
「そ、それなら…俺も――――…面談あるのかもな…」
「お~だな、今月は期末試験もあるし…結果でお前の選択も変わるかもな!」
期末試験――――と聞いて、周りのヤツも俺も顔を歪めた…