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ひとつ屋根の下の愛情論

第2章 非道な訪問者


修学旅行当日…


4泊5日の荷物をスーツケースにつめ込み、事前に準備していたお土産のリストと財布をしっかりと身につけ、余裕を持って自宅を出る。


最近、隣町の地域に空き巣が入ったと言う回覧板が回ってきたのを思いだし、一回りし家の施錠を確認した。


一軒家を狙った空き巣の手口をテレビてやっていたことを思い出す。


「ちゃんと…見とけば良かった…」


築20年のこの一軒家…防犯対策は甘甘な気はするが、今のところ泥棒や空き巣の被害には会ったことがなかった。


ご近所トラブルもないこの地域で事件など考えたくないが…


一応、律夏さんに今日から家を開けることをメールしておく。


もちろん、返事は「了解」の2文字だが、全くないよりはましだ。


沖縄に着いたら連絡します。とも、送っていたが…一纏めで「了解」なのだろう。


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