ひとつ屋根の下の愛情論
第11章 弟の成長と嫉妬
その日の授業はいつにもまして…丁寧に教えた。
イライラした日に…イライラを学生に向けるのはおかと違い、だから――――俺は生徒一人一人に真面目に向き合った。
元々…見た目が怖い――――とか、先生っぽくないと言われていた…
だからか、真面目にやれば一気に好感度は上がった。
好きで、厳つい顔に生れたて訳じゃないから…こればっかりはしょうがないが。
大柄で厳つい顔――――…少し鍛えただけでムキッとなる筋肉…スーツを着たらアッチの世界の人かオラオラ系のホストに見えなくもない。
しかし、そんな世界は俺には向いていない――――…。
勉強が出来て――――その世界に触手が向かなくて本当に良かったと思っている。