ひとつ屋根の下の愛情論
第12章 沈殿する記憶と思い
「秋音――――…大丈夫だ…俺が側にいる」
――――あ~ぁ…そんなこと…言うなよ…
振り向くと、睨むような…強い意思を感じる瞳に――――心臓を殴られる。
「///ありがとう―――り…――兄さん…」
危なく名前を呼びそうになる…
こんな気持ち――――知られたら……
この関係も終わってしまう…
でも――――…
強そうな…野性味のある目元が――――俺を捕らえて離さない。
あぁ…それだけで――――俺は昇天出来る…
震える手で…俺は自分の身体を抱き寄せた。
あぁ――――縛って欲しい…
その瞳で睨み付けて――――…
その唇で罵って――――…
その手でなぶって――――…
その指でイかせて――――――――…
俺を弟だと――――思わないで…
「///だよな…――――新米だが…俺たちは兄弟だろ?頼れよ」