ひとつ屋根の下の愛情論
第13章 膨れる危欲感
しかし、そんなこと出来るわけもない…
目の前で恐怖で震え、吐き気と戦う秋音に…
そんな事――――出来るわけがない!
俺は口元を押さえる秋音を支えると――――上着で口元を覆った。
秋音の手ではトイレまで押さえきれない可能性があった!
「このまま――――トイレに行くぞ!」
ジャケットに微かに染みが出来る――――…
手から漏れ出す吐瀉物に…俺は人目につかぬよう秋音をトイレへと運んだ!
個室に入ると――――…秋音は便座に顔を向け…豪快に吐き出した!
「うっ――――げぇぇえぇ!うっ、うっ、うっくっげぇ!」
俺は秋音の背中を擦りながら――――…反応おさまらない自分の股間の熱に…嫌気がさしていた。
苦しそうな――――秋音の…姿…
///たまらなく――――エロく…もっと…もっと…苦しみ悶えて欲しい…
そんな風に…股間を熱くさてるなんて…知られたら――――…
俺は…
秋音に嫌われてしまうだろう…
今は…兄として――――…ここにいられるだけで…
幸せだと思わないと…いけないのに…