ひとつ屋根の下の愛情論
第13章 膨れる危欲感
シャワーの音を聞きながら――――…俺は廊下で自分を慰めた。
頭の中で何度も秋音を凌辱し…縛り上げ――――痛く甘く…攻め立てた。
そして――――…大量の精液を自分の大きな手のひらに解き放った。
「///ハァハァ…ハァハァ…///もう……お前じゃなきゃ…ダメなんだよ…」
手のひらの精液を眺めながら……
離れられない理由を再確認する。
そして――――絶望をも…再確認する。
大学受験まで…後…数ヶ月…
俺は――――正常な仮面を外さずにいられるだろうか…
欲望を隠しきれるだろうか…
あいつの兄でいられるだろうか――――…
――――シャー…
まだ、シャワーの音は…続いている――――――――。