ひとつ屋根の下の愛情論
第14章 側にいる理由
「頑張るって――――…決めたのに…へへへ」
彼女は少し寂しそうに笑った。
頑張っても…報われなかったのか――――…
そう思うと…チクッと胸が痛くなる。
普通の恋愛をしていても…難しいのに…
俺はいったいど~なるんだよ――――って…足元がぐらつく。
「好きで頑張ったからって――――上手く行くとは限らないんだな…難しいな恋愛って」
「///福田…くん…」
俺たちは歩きながら屋台を見た。
チョコバナナ、ホットドッグ、お好み焼き、たこ焼き――――さながら夏祭りの定番メニューが勢揃い…
ただ…学生が作っている訳で…味は――――…そこそこ止りだった。
「たくさん買っちゃったね――――…あそこの階段で食べよっか!」