ひとつ屋根の下の愛情論
第14章 側にいる理由
「――――横沢さん…その格好で?」
「///へ、変かな?」
女子のメイクはそれほど怖くないが――――ナース服はところどごろ切られ…胸元も多少ギリギリである。
さらに…血のりがベッタリついていて、人目を引く気がするのだが…
「///あっ、こ…この格好では行かないよ!上にカーディガン羽織るし!」
「あ~…それなら……俺はカツラは取る」
俺は受付を他の奴に頼み、横沢さんと屋台が並ぶ玄関口に向かった。
「///福田君…着物似合うね」
「そうか?――――白装束だけどな…」
横沢さんは嬉しそうに俺の隣を歩くが…俺は着物で歩くのは初めてで歩きにくくてしょうがなかった。
「今日――――彼氏さんは?遊びに来ないの?」
「あ~…///別れた――――…」
「そっ…かぁ…」
なんとなく…そんな気はしていた。
でも――――彼女の恋愛に俺が何を思おうが…ど~でもいいことだ。