ひとつ屋根の下の愛情論
第18章 夢なら…覚めないで…
すると、スルリ――――…と、目隠しが外され…
俺の目の前には…満面の笑みで笑う律夏がいた――――…
「なぁ――――…キス…してもいい?」
――――ドキン…
睨まれた時と同じように胸が締め付けられた。
「///お…俺も――――…したい」
溢れる涙は止まらないが…俺も笑っていた。
――――チュッ…チュッ…チュプ…
「秋音――――好きだ…愛してる…俺のモノになってくれ」
――――チュッ…チュク…チュル、チュプ…
「――――うん…律夏のモノになる…だから…俺だけを…抱いて――――苛めて…閉じ込めて」
律夏の唇は――――俺が想像していた異常に…
ワイルドで、強引で――――…ワガママで…
俺好みだった。
「さぁ――――…一緒に地獄に落ちようぜ…」
――――ゾクッ
律夏の手には再び…タオルが握られ…
俺の視界は――――暗闇に落とされた。
律夏と一緒なら…
地獄も天国だ――――――――…