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ひとつ屋根の下の愛情論

第4章 一押しの食パン




「本当に大丈夫なの?」


「大丈夫だよ。ごめんね――――心配かけて、入院中にちゃんとカウンセラー受けて正解だった。日常生活に問題はないって!」



殴られた場所の腫れはほぼ引き、無事に退院することが出来た。


「本当に大丈夫なのか?父さんたちは名古屋にもどるけど――――何かあったらすぐに戻ってこれからな!遠慮するな!」


仕事がある父さんには一刻も早く名古屋に戻ってほしいと…思っていた。


父さんも義理の母さんも…今は明るく普通通りに接してくれるが――――




俺は内心ビクビクしていた…


それは…心のどこかで…“男に犯されそうになった可愛そうなヤツ”と思っているだろうなぁ…と、勘ぐってしまうから。



父さんと義母は知らない…俺が…犯人に何をされたのかは――――…



律夏さんが助けに来てくれなかったら…本当に犯されていたと俺は思っている。


あの時――――犯人がオナニーをしなければ…即効…犯していたに違いない。


この時ばかりは…犯人の欲求に感謝しようと思った。


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