ひとつ屋根の下の愛情論
第6章 現状維持の押し問答
約…1ヶ月――――…
俺の顔や体からはうっ血も消え…綺麗な状態に戻った。
しばらく続いた、食欲不振や睡眠障害も落ち着き――――…
「どうだ!ど~見ても、健康優良児だろ!」
律夏の前で胸を張ってみた!
「健康優良児って――――…お前何歳だよ」
だいぶ我が家に馴染んできた律夏は、仕事場から直接帰るようにもなっていて…
客間は律夏の部屋のようになっている。
仕事場から直接――――と、言うことはスーツ姿な訳だが、最初その姿を見たときは何だかテンションが上がった!
スーツって…カッコいいな……
なんて、うっかり思ったりした!
それも、最初のうちだけで――――今では見慣れたもんだ!
スーツのまんま、ネクタイ緩めつつ冷蔵庫からビールを取り出して「あ~疲れた」と、言いなが飲んでる姿は…
「オッサンだな…」
と、小言が出てしまうほどに…見慣れた。