ひとつ屋根の下の愛情論
第6章 現状維持の押し問答
風呂をでて――――俺は客間にいる律夏に、風呂が空いたことを伝えようと扉に…
手をかける――――…と、
「///あっ――――…んっ…んん…んっ…」
「――――…?」
客間から…苦しそうな…でも、嬉しそうな…息の漏れる声がする。
ドラマでも見てるのか?
と、ふと考えたが…
「///くっ、あっ――――んっ、んっ…ふっふぅ…」
と、スピーカーよりも…ライブ感のある音に体がビクッと固まった!
“あ――――っ、ぁぁぁ、いい、その顔、いい、たまんねぇ…縛られ泣く少年――――…くそ、興奮するぅぅ”
「――――!///」
一瞬、犯人の…俺でオナニーする光景が…いや、音が頭を駆け巡る!
真っ暗のなか…“ハァハァ///ハァハァ”と、興奮ぎみ自分を擦る音が俺を恐怖に導く!
俺は客間の扉の前で震え…目を見開く――――…