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死角関係~女3男1の四角関係~

第7章 私は本気になりやすいタイプだった

「うん、咲希ちゃん。元気いっぱい。
どこも異常なし。花丸あげちゃう」


咲希ちゃんはお手本になるほどの健康体。

父親の木原さんだけでなく
木原さんの実家に一緒に住む
ご両親の努力の賜物だと思える。


「はなまるいらないから
ぱぱとでーとしてあげて」

「こら、咲希。すいません、菜々美先生」

「咲希ちゃんは、おませさんね」


何度か木原さんに口説かれたことがある。

嫌なわけじゃなかったけど
それとなく敬遠していた。

翔馬を気遣っていたわけではなく
そこは単に勤務時間内だったから。

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