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死角関係~女3男1の四角関係~

第7章 私は本気になりやすいタイプだった

それからはお互いに
ただ黙って夜景を眺めていた。

ゆるい速度で心臓が高鳴っていく。

木原さんが不意に私の右手を握る。


「好きです。もうかなり前から」


木原さんは直球だった。


「私も…好きになってもいいですか?」

「もちろんです。けど…なぜ聞くんです?」


平良さんの一件がある。


「元奥さんとヨリを戻す…とか?」

「…ぶははははは!!!」


木原さんは笑い飛ばした。

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