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死角関係~女3男1の四角関係~

第4章 僕は何がしたいのか

「手厳しいな、翔馬は。客人にお茶も
出さないし」

「いつも勝手に冷蔵庫開けてるだろ」


菜々美と華子と環奈の三人で
僕の部屋を訪れることは多々あったが
華子単独というのは今日が初。

華子は冷蔵庫から緑茶を取り出すと
僕愛用の一人掛のソファに腰を降ろす。


「単刀直入に言うわ」


そう口にする華子の話は
いつだって長い。

“単刀直入”という言葉の意味を
理解していないのかと疑いたくなる。

これは長丁場になるぞ。

覚悟しなければ。

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