テキストサイズ

死角関係~女3男1の四角関係~

第4章 僕は何がしたいのか

先ず恒例の大学時代の話から始まる。

僕は「うん」と「そうだね」を巧みに使い分け
華子を不快にさせないよう心掛ける。

そしてインターン時代の話を経て
ようやく本題に入る。

ここまで正味一時間。

僕はこのうだつの上がらない話を
僕愛用のソファでふんぞり返る華子の
正面に立って聞かされている。

疲れた。

今晩はゆっくり眠れそうだ。


「翔馬は菜々美と付き合ってるじゃん?」

「うん。付き合ってます」

「でね、仮に…あくまでも仮の話。
翔馬を好きな女の子が現れたらどうする?」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ