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死角関係~女3男1の四角関係~

第4章 僕は何がしたいのか

「女の子?」

「そ。女の子」

「華子…恥ずかしくないのか?
33の女性が自らを“女の子”なんて」

「ちょ…仮の話だから、そこは聞き流してよ。
そ…それに、その言い方だと、まるで私が
翔馬を好きみたいな…」

「そうなんでしょ?」


華子は僕を好きだった…いや、好きになった。

華子はここに至るまでの間
いくつかの失態を晒した。

その最大の失態は
僕を鈍感だと決めつけていたこと。

残念ながら僕は、人並みに敏感である。

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