歪ーいびつー
第4章 高1ー春ー
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真新しい制服に袖を通すと、胸元の布をキュッと結ぶ。
部屋の中を右へ左へと慌ただしく支度をしていると、ふと鏡に映る自分の姿に目が止まった。
まだ着慣れない制服姿に、暫くボーッと鏡の中を見つめる。
ーーーピンポーン
「夢ちゃーん! お迎えが来たわよー! 」
一階から聞こえるママの声にハッと意識が戻る。
「はーい! 」
元気よく返事をした私は、ベットの上に置いてある鞄を持つと一階へと降りて行った。
「おはよう夢」
「おはよう、奏多くん」
玄関へ行くとそこには奏多くんがいて、私と目が合うと優しく微笑みながら挨拶をしてくれた。
かねてより端整だった顔立ちは、成長すると更に美しさを増し、その隙のない姿は圧倒的な美と気品を感じさせる。
「夢ちゃん、ママは少し後で行くから。気を付けていってらっしゃい。……奏多くん、いつもありがとう」
玄関まで見送ってくれるママに奏多くんが軽くお辞儀するのを確認すると、「行ってきます」と言って私達は玄関を出た。
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真新しい制服に袖を通すと、胸元の布をキュッと結ぶ。
部屋の中を右へ左へと慌ただしく支度をしていると、ふと鏡に映る自分の姿に目が止まった。
まだ着慣れない制服姿に、暫くボーッと鏡の中を見つめる。
ーーーピンポーン
「夢ちゃーん! お迎えが来たわよー! 」
一階から聞こえるママの声にハッと意識が戻る。
「はーい! 」
元気よく返事をした私は、ベットの上に置いてある鞄を持つと一階へと降りて行った。
「おはよう夢」
「おはよう、奏多くん」
玄関へ行くとそこには奏多くんがいて、私と目が合うと優しく微笑みながら挨拶をしてくれた。
かねてより端整だった顔立ちは、成長すると更に美しさを増し、その隙のない姿は圧倒的な美と気品を感じさせる。
「夢ちゃん、ママは少し後で行くから。気を付けていってらっしゃい。……奏多くん、いつもありがとう」
玄関まで見送ってくれるママに奏多くんが軽くお辞儀するのを確認すると、「行ってきます」と言って私達は玄関を出た。