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美少女は保護られる〜私の幼なじみはちょっと変〜

第16章 何度でも、君に恋をする



流石に心配になったのか、お兄ちゃんの袖をキュッと掴んだ彩奈。

そんな彩奈の行動にピクリと肩を揺らしたお兄ちゃんは、フッと肩の力を抜いて彩奈の手に触れると、小さく息を吐いてから顔を上げた。

あっ……あれ? 鬼じゃない……。
よ、よかったぁ。

ビクビクしていた私は、お兄ちゃんの顔を見てホッと安堵の息を吐く。
でも、何だか妙に真剣な顔をしているお兄ちゃん。

どうしたのかと様子を伺っていると、ツカツカと無言のままひぃくんの元へとやってきたお兄ちゃん。
ポンッとひぃくんの肩に手を置くと、横にいる私をチラリと見下ろす。

えっ……な、何ですか……?
反射的に怯えて痙攣《ひきつ》る私。

そんな私を見て小さく溜息を吐いたお兄ちゃんは、ひぃくんの耳元に顔を寄せると口を開いた。

「ーー響、頼むから避妊だけはちゃんとしろよ」

お兄ちゃんの口から出た言葉に、驚きで耳を疑う私。

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