ー恋慕ーもしも死んだ愛する人が、生き返ったとしたら(短編)
第1章 ー恋慕ー
ーーーーーー
ーーーーー
「……酷いわねぇー」
「木造だから火のまわりが早かったみたいよ」
「煙草の不始末が原因らしいわね。でも犠牲者がいなくて良かったわよね」
「一人いたらしいのよ、二十代の男性が」
「可哀想に……。まだ若いじゃないの」
「……それがね、自分で飛び込んで行ったらしいのよ」
「え? 自分で? ……命より大切なものでもあったのかしら」
「変な話しだけどね……その亡くなった男性、ウェディングドレスを抱きしめたまま亡くなってたらしいのよ」
「ウェディングドレス? ……何でそんなもの」
「さぁ……」
「まぁ、他に燃え広がらないで良かったわよね」
「そうね。うちの旦那にも煙草は気をつけてもらわなきゃ。うちの旦那ったらねーー」
「ーーーー」
「ーーーーーー」
ーー完ーー
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「……酷いわねぇー」
「木造だから火のまわりが早かったみたいよ」
「煙草の不始末が原因らしいわね。でも犠牲者がいなくて良かったわよね」
「一人いたらしいのよ、二十代の男性が」
「可哀想に……。まだ若いじゃないの」
「……それがね、自分で飛び込んで行ったらしいのよ」
「え? 自分で? ……命より大切なものでもあったのかしら」
「変な話しだけどね……その亡くなった男性、ウェディングドレスを抱きしめたまま亡くなってたらしいのよ」
「ウェディングドレス? ……何でそんなもの」
「さぁ……」
「まぁ、他に燃え広がらないで良かったわよね」
「そうね。うちの旦那にも煙草は気をつけてもらわなきゃ。うちの旦那ったらねーー」
「ーーーー」
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ーー完ーー