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「……大ちゃん何だか少し変わったね？背も……凄く大きくなったし」
「……もう高二になるからね。背も伸びたよ、今は178くらいかな」
「高二……」

高二という言葉を聞いて、大ちゃんの成長した姿に納得をする。

大ちゃんと私は小さい頃からいつも一緒にいた。それこそ、生まれた時から。
この小さな島では人口も少なく、同級生といえば私達を含んでも五人しかいなかった。そのせいもあってか、私達五人はとても仲が良く、いつも一緒に遊んでいた。
そう、大ちゃんが中一の夏休みに東京へ引っ越してしまうまでは……。

「そっか……私達もう高二なんだね」
「…………」

私の言葉に、悲しそうな顔を見せる大ちゃん。
何か気に触る事を言ってしまったのだろうか……？

「大ちゃん……？」

様子を伺うように問いかけると、大ちゃんは悲しそうな顔をしたまま少し微笑んだ。

「もっと早く会いに来てあげられなくて……ごめんね、ひよ」
「……遠いもんね、東京。でも今こうして大ちゃんと会えたから私は嬉しいよ」

だから悲しい顔はしないで。せっかく会えたのだから、悲しい顔ではなく笑顔が見たい。
そんな思いを胸に、私は大ちゃんに向けて精一杯の笑顔を向ける。