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雪野かなえに想いを込めて

第5章 どうして?って泣いたら


ゲーム画面を開く。開けど開けどあの時以来出てこない隣にいる私の最推しの存在。未だに新規衣装の実装もなし。

自然にぽろぽろと涙が出てきては、止まらなくなる。

「ど、どうしたの?!」

かなえさんは焦って、私の元に駆け寄る。

「だって、また、かなえさんが……かなえさんが。どうして? こんなにこんなに待ってるし、大好きだし、かなえさんだけどうして? こんな悲しいよ。あんま……」

ぎゅっ。

かなえさんが私を抱き締めてくれる。

「大丈夫。君がそう思ってくれるだけで充分なんだよ。君があたしを好きでいてくれるだけで、あたしは存在している意味はある。大丈夫、大丈夫。君をひとりぼっちになんてあたしはしないから。いつもありがとう。そして、ごめんね」

「かなえさんが謝らないでよ。誰がなんて言ったって、私は私は……ずっとずっと、かなえさんのことが好きだからね。かなえさんの精神強化来る前に私の精神崩壊しちゃうかもだけど、でも、でも待ってるからね?」

「ははっ……。君が精神崩壊するのは困るなあ」

「大丈夫。かなえさんがいつも声をかけてくれる限り私は生きて頑張っていられるから」

そう言って、ぎゅっとされた体をぎゅっとし返した。

「いつもありがとう。ほんと、大好きだよ」

何度伝えても足りない貴女への愛の気持ち。

かなえさん、存在してくれて本当にありがとう。


fin.

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