雪野かなえに想いを込めて
第6章 聖夜の奇跡
「わー…!! これ、オレの欲しかったやつ!」
「私のところにも……猫ちゃんの…!」
「わわっ、これっ」
クリスマス当日。枕元のプレゼントにみんなの笑顔が光っている。
「やちよさんのプレゼントはなんだったんですか?」
「ふふっ。私はね~…」
「わあ~~! 綺麗ですね!」
「そう、最高のプレゼントだったの」
私が手にしているのは、あの時にかなえがつけていたクリスタルのラリエット。夢でも幻でもない、昨夜のことが現実だったという証拠。
聖夜の奇跡。かなえ、ありがとう。ずっと大好きだよ。
fin.