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夜色の狼と夜明けの華

第1章 夜色の狼

快楽ーー抗えない、幻想の楽園。  


いいの?出会ったばかりの子と、こんなコトになって……。今ならまだ引き返せる、はず。理性が、完全に堕ちてしまう前に!



女が言葉を紡ごうとしたときだった、少年はくすりと笑う。



「俺の指で感じてる。もう、トロトロだね。指に翡翠の蜜が絡みついてくる……ほら」



私の中からーーその細くて長い綺麗な指を抜いて、見せつけるようにして、ペロリと透明な蜜を舐めとる。また、とろり…とこぼれ、シーツをぬらす。



「翡翠も舐めてみなよ」


「…はあはあ」


もう、変になる。妖艶すぎる少年の声に導かれ、自分の蜜を舐めさせられる。少年の指から。



「ん…んんっ」


「綺麗に舐めなよね。俺のを、舐めてると思って、ね。……はあ、いいよキモチいい」



少年の顔が美しく、歪む。


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