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びっくり事件簿

第12章 結婚(離婚):ケース3

偽装?離婚。

昔、働いていた職場の、営業さん(男性)のお話です。

その方は、母親(自分の実母)が病気療養中で、看病が必要だった為に、親と同居をしていました。最初のうちは奥さんやお子さんも一緒に暮らしていたそうなのですが、母親の病状が進行したことにより、小さい子と一緒に暮らすことが困難な状況になり(本人談)、看病の為に自分だけ家に残り、奥さん・子どもとは別居することになったそうです。

実親と一緒に暮らし、看病をしながら仕事に通い、週末などに妻と子どもの家に寄る二重生活です。

仕事の都合で単身赴任などの場合は、会社からなんらかの補助が出るかもしれませんが、家庭の都合による二重生活、会社からは何の補助も出ません。

しかし、二重生活ですから、当然ながら生活費は嵩みます。離婚した場合に奥さんが貰える母子家庭手当、離婚しなかった場合に自分がうけられる税金の配偶者控除、いろいろなことを総合的に判断して、書類上離婚をすることにしたそうです。そのほうが、金銭的にお得(国から貰えるお金が増える)という理由で。

「偽装離婚ってやつですよ、ハハハ~」

と笑ってましたけど、案外、偽装だと思ってるのはあなただけで奥さんのほうは愛想をつかしているかもしれませんよ?!

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