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びっくり事件簿

第13章 トイレットペーパー不足のデマ。

広い広い空っぽの売場は衝撃的で、これでは、いくら「デマ」だと店頭に大きく書かれていても不安になるのも仕方ない。まだ我が家の棚にストックが残っているのならいい。が、ストックは無い。しつこいようだが、我が家のトイレットペーパーは、ペーパーホルダーに引っ掛かっている使いかけの1ロールが最後なのだ。しかも、我が家のトイレは温水洗浄機能がついていない。ペーパーだけが頼りなのだ。

夜、仕事終わりの夫を迎えに行った(普段は自転車通勤だが、たまに車で送りや迎えをする日がある)
トイレットペーパーの話をする。我が家のトイレットペーパーが使いかけの最後の1ロールになっていること、近隣のスーパーやドラッグストアの売場が空になっていること。ただ、不足するという情報はデマらしいことも話した。

「とりあえずデマらしいし、月曜日にはうちの店にも入荷するから、その日に買って帰る」

と話したのだが、基本的に心配性の夫は

「なんか嫌な予感がする。とにかく探そう。今日のうちに買っておこう」

とうるさかった。ので、迎えに行ったその足で、そのままトイレットペーパー探しの旅に出た(旅というほどでもないが、スーパーやコンビニを何軒か回った)

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