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びっくり事件簿

第13章 トイレットペーパー不足のデマ。

仕事が終わり、一度自宅に帰る。昼食を食べてから、改めて、自宅最寄りのドラッグストアへ出かけた。店の入り口に、A4用紙4枚をつなぎ合わせて作られた巨大な張り紙。

「トイレットペーパーが不足するという情報は、デマです」

かなりの太字。さらに、「デマ」の部分は赤色の文字で強調してあった。

「デマ…。またネットで変なデマが流れたのか。ま、デマだろうが何だろうが、現状、我が家にストックが無いのはデマじゃないから、とにかく1袋は買わなくちゃ」

そう思いながら売場へ。しかし、勤め先スーパーの5~6倍の広さがあるトイレットペーパー売場が、全て空になっていた。

「は!?」

ビックリした。勤め先スーパーのトイレットペーパー売場が空になっていた時以上にビックリした。
事前に、いろんな人から「○○の店に無い」「××の店も無い」などの情報を聞いていたにも関わらず、それでも驚いてしまった。店内の通路1つ分まるまる棚が空、という光景が凄すぎて、ちょっと引いたのだ。

実は、私の勤め先で、トイレットペーパーが売り切れるということは、今回のデマに関係なく、普段からたまにあることなのだ。入荷日が週2日であることと、「たまに来て、来た時にまとめ買い」するスタイルの客が一定数いることが原因だと私は思っている。しかもトイレットペーパーの棚のスペースが元々そこまで広くない。だから、そこが空になっていてもそんなにはインパクトが無いのだが、そこの店の光景は、凄かった。

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