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桃尻少年

第2章 始まりは屋上

休み時間になって直ぐに、保健室に向かった。


このまま教室で寝たら、間違いなく数時間は起きないだろう。其れなら保健室で『体調不良』と言ってベッドを借りた方が、身体も、内申もいいだろうと思ったのだ。


一年生は北校舎の4階、保健室は西校舎の1階。ゆっくりと歩きフラフラしながら向かっていた。



「失礼します。」



ドアを開けようにも開かなくて、ノックをしても返答がない。


俺の一大事なのに!!


そう思いながら、ドアに凭れかかった。
クラスメイトには保健室に行くと言ったので、直ぐに帰る必要もない。

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