逆ハー戦隊シャドウファイブ
第9章 9 スライミー怪人再び
更に遠ざかろうとすると、スライミー怪人はぬるぬるの触手を伸ばし足首をつかんだ。
「今度は脱がさない、じゃなくて逃がさないぞ。って、あれ? その恰好、どこかで……」
トレーナーの下はピンクシャドウの戦闘スーツだ。足首に巻き付いた触手を取ろうと蹴ったり、つかんだりしたが無駄な徒労に終わり、私はまた怪人の側に引き寄せられる。
「お前、まさか、ピンクシャドウ、じゃないよなあ」
返答に困った。マスクをしていないしどうしよう。でも一般の人がいないしピンクシャドウ男説を覆すべく、私は名乗ることにした。
「そうです! 私はピンクシャドウです!」
「キーッーヒィッヒッい! 父の怨念がオレ様の中でシャウトしている! ピンクのくせに男だって!」
「えっ、だから私がピンクだって……」
この怪人には顔を見ただけでは女という証明にならないのだろうか。確かにそんなに可愛い方でも女の子っぽい方でもないけど、男に間違えられたことはない。
「あの、顔でわかりませんか?」
「顔? そんなもの証明になるか!」
「私、女です!」
こんなに自分を女アピールしたのは生まれて初めてだ。
「今度は脱がさない、じゃなくて逃がさないぞ。って、あれ? その恰好、どこかで……」
トレーナーの下はピンクシャドウの戦闘スーツだ。足首に巻き付いた触手を取ろうと蹴ったり、つかんだりしたが無駄な徒労に終わり、私はまた怪人の側に引き寄せられる。
「お前、まさか、ピンクシャドウ、じゃないよなあ」
返答に困った。マスクをしていないしどうしよう。でも一般の人がいないしピンクシャドウ男説を覆すべく、私は名乗ることにした。
「そうです! 私はピンクシャドウです!」
「キーッーヒィッヒッい! 父の怨念がオレ様の中でシャウトしている! ピンクのくせに男だって!」
「えっ、だから私がピンクだって……」
この怪人には顔を見ただけでは女という証明にならないのだろうか。確かにそんなに可愛い方でも女の子っぽい方でもないけど、男に間違えられたことはない。
「あの、顔でわかりませんか?」
「顔? そんなもの証明になるか!」
「私、女です!」
こんなに自分を女アピールしたのは生まれて初めてだ。